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愛情

 2017年最後のNYへ向かう機内で、三浦しをん氏の代表作『まほろ駅前多田便利軒』を読んだ。勧められたのがきっかけだが、Wiki先生によって、彼女が姉妹校ではあるが同窓の後輩にあたることがわかったことも、読んでみたいと思った理由の一つだ。

 読後の感想は、同窓生にはよくわかるカトリックに根付く母校の教えの本髄が随所ににじみ出ていて、想像通り「読みやすい」そして、「わかるわかる!!」と深くうなずく箇所ばかり。もちろん、お会いしたこともないのだが、同窓の絆を感じて親近感を持ちながら、あっという間に読破していた。

 ハッとした一文は「愛情というのは与えるものではなく、愛したいと感じる気持ちを、相手からもらうこと」だった。確かにそうだと思った。例えば、社員達のことを考えてみても、社会のことを何も知らないピヨピヨ達が私にかけがえのない、純粋無垢な「信頼」を預けてくれる時、とてつもなく「愛しい」と思い、私の全身全霊をかけて彼ら彼女らの人生を守りたい、彼ら彼女らが望む幸せな人生の実現のために、力を尽くそうと心に決める。まさに私は「愛したいという気持ち」を彼らからもらっている。そしてそれが、何があっても頑張り抜こうと思える原動力の一つだ。私の元気は、彼らを愛したいという気持ちが支えてくれているのだ。

 大事に想う人対してはついつい、あれもこれもと望みたくなってしまうワガママな私は、この一文をから大いに反省した。「愛したい」という気持ちが原動力。私に原動力を与えてれている私が「愛したい」と感じる全ての人には、感謝のみだと。

 そして『まほろ駅前多田便利軒』に嬉しくて小躍りした別の箇所がある。それはなんと!「ホッピー」が登場するのだ。それも文中に複数回。やはり持つべきは同窓の仲間だわーなんて、機内でニンマリ。

 いつかお会いできたらいいな、なんてそのシーンをワクワク想像しつつ、間も無く JL5便はJFKに到着だ。