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episode 16

脱炭素とか、カーボンニュートラルってなに?

地球温暖化防止に向けて、最近よく耳にするのは「脱炭素」という言葉です。脱炭素とは、温室効果ガスの中でも大きな割合を占める二酸化炭素の排出量をゼロにするという取り組みのことです。脱炭素が実現した社会を「脱炭素社会」といいます。
2020年10月、日本は2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにする、カーボンニュートラルを目指すと宣言しました。脱炭素社会とカーボンニュートラルは、同じ意味といっていいでしょう。

「二酸化炭素の排出量をゼロにする」といいますが、正確には「実質ゼロ」にするということです。二酸化炭素をまったく排出しないというのは、現時点では不可能です。二酸化炭素の排出量と森林や海などによる吸収量を差し引いたときに「実質ゼロ」になるようにしましょうという意味です。

脱炭素社会を実現するためには、少しでも二酸化炭素の排出量を減らしていくことが大切です。森林や海などによる吸収量は限られており、しかも、これまで学んできたように、もはや自然が吸収できる量は限界に近づいています。だから、2050年までといわずに、少しでも早く、二酸化炭素の排出量を抑える行動を始める必要があります。そのためには、脱炭素社会づくりに貢献する製品への買い替え、化石燃料から再生可能エネルギーへの変換、太陽光や風力、バイオなどグリーン電力の活用、サステナブルファッション、電気自動車・プラグインハイブリッド車など、身近なところからライフスタイルを見直し、二酸化炭素の排出量削減を積み上げていくことが大切です。


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脱炭素とか、カーボンニュートラルってなに?