CSR
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episode 14

コンポストで、庭の土に。

2010年から、3年に一度開催される瀬戸内国際芸術祭。その会場の一つである犬島に、犬島ホッピーバーがあります。アート作品を観ながら島を巡り歩くときに、ひと休みしていただける和みの場として会期中にオープンし飲み物を提供しています。岡山県産のクラフトジンや島で採れたレモンや紫蘇などを使ったホッピーカクテルなど、ここだけのメニューが並んでおり、手入れされた庭には四季を通じて花々が咲き、島の家並みから少し上がった高台に吹く風が店の中を通り過ぎて行きます。

この島にある犬島精錬所美術館は、銅製錬所の遺構を保存・再生した美術館で、循環型社会をテーマに、犬島に由来する素材を利用し、周囲の環境にできるだけ負荷を与えない施設となっています。そして、犬島ホッピーバーもまた、建築家妹島和世氏の監修のもと島の家屋を再生・再構築した建物となっています。

犬島ホッピーバーの庭は、「犬島くらしの植物園」の園長に手入れ管理していただいています。この庭から出る剪定枝や摘み取った雑草などは、植物園のコンポストで堆肥になり、植栽の肥料として活用するという循環を作り出しています。犬島ホッピーバーでも、生ごみを堆肥化するコンポストの運用を予定しております。2022年の瀬戸内国際芸術祭では、その重要な取り組みの一つとして、「持続可能な社会の実現に向けた取り組みの推進」を掲げています。犬島ホッピーバーもその一翼を担っています。


episode 14
コンポストで、庭の土に。