2008年10月 5日
10月5日(日)
新卒採用を始めてからの
私の年明けの恒例行事が
内定者のご両親へのご挨拶回り。
そこで私は思いもかけず、
「お嬢さんをお嫁さんに下さい」と
挨拶する男性の気持ちがわかったような気がしたものだが。
今週は、なんと
腹が立ってちゃぶ台をひっくり返す
雷オヤジの気持ちを体験することとなった。
この1・2か月、
わがホッピー社はとある節目を迎えている。
9月1日の全社朝礼が雷朝礼だったことに始まり
色々なミーティングを繰り返し
立て直しに努めた一か月、
まさか2カ月連続になるとは
思わなかったけれど
10月1日も雷を落とさざるを得なかった。
これで終わるかと思ったが
そうは問屋が卸さない、
神様はまだ、私達を許してくださっておらず
頂点はその二日後にきた。
10月3日環境整備点検日。
赤坂本社を、点検シートに従って
一つ一つチェックしていく。
とあるチェック項目で私の手が止まる。
「ちょっとこれ、どういうこと?」
次の瞬間。
がらがらぴっしゃーん。どっしゃん、べっしゃん
バリバリバリーん!!!!!!!!!!!!!
ホッピー赤坂オフィスに大落雷。
感情ではない。
やるとコミットしたことをやっていない
その行動を叱られている、
それも一つだけではない
いったいいくつやらかしたら気が済むんだ、
状況証拠を積み上げられているので
幹部たちも私の前に、言い訳はできない。
度重なる彼らの無責任な行動に
怒りが頂点に達した私は
気づいたら目の前の
丸テーブルに手をかけていた。
(ホッピー社をご存知の方、
営業デスクと内勤デスクの間にある
あの、白い丸テーブルです。念のため)
ぐぐぐ・・・
いつもは重いと感じるその机が
意外と簡単に持ち上がった・・・。
(あぁ、ひっくりかえる!)
怒り狂う私の様子を見ていた
女子社員たちはみんな、いっせいにそう思ったそうだ。
かくいう私は、怒り狂いながら、
(あぁ、ちゃぶ台をひっくり返す
雷オヤジの気持ちってこんな感じなんだ)と
感じていた。
(ひっくり返したらどんなにすっきりするか)
怒り続けて口にする言葉もなくなったと思った
その瞬間、そうも思っていた。
でも。
ちゃぶ台はひっくりかえらなかった。
なぜひっくり返さなかったか。
直前で、もう一人の私が囁いたのだ。
(一応、女性なんだから、やめなさい、慎みなさい)
30度程度浮かせて
雷オヤジの気持ちを体験したところで中止。
その代り、戻した机を両手で思い切り叩いて
その手の痛いことったら。
人間の脳って偉大だと思う。
だって、一瞬のうちにいったい、
いくつのことを同時に考えているのか。
怒り狂いながら、冷静に自分を見ている
もう一人の自分の存在も面白い。
「痩せたね」
今週お会いした多くのお客様に
言われました。
ホッピーのガンブさん達
どうもありがとう。
あなたたちのおかげで
私にはダイエットの必要がありません。
さて、次に体験するのは
どんな”男性の”気分なんだろう???
投稿者: wpi 日時: 2008年10月 5日 13:34
2008年10月 5日
10月5日(日)
前述の宮脇先生の「命を守る森」に
おおいに感銘を受けながら
感じていたもう一つのこと。
それは、「私は命が好き」。
ホッピーに入社した頃、
工場にある、純粋酵母培養室で
酵母タンクを見たことがある。
培養中の酵母は、ざっぱんざっぱん
元気にその命を表現していた。
酵母菌は、目に見えないので
普段、なかなか意識しづらいのだが
タンクの中で大暴れしながら
元気に成長している姿を見て
私ははっきりと「命」を感じた。
そして、
私は「ホッピー屋でよかった」と思ったものだ。
なぜか。
ホッピーには命が吹き込まれている
と知ったから。
ホッピーは酵母菌という生命で作られているから。
生きている命相手だから大変だけれど、
生きている命相手だから面白い。
わが社はラムネが創業のきっかけなので
もちろん、生涯
ジュースには、足を向けて眠れない。
でも現在、単なるジュース屋さんではなくて
良かったと、祖父に感謝したものだ。
3代目を継ぐことになり
私が一番に手をつけたのは
組織作り。
それはつまり、自分を鍛えるのは当たり前のことで
同時に、私が心血注いでいるのは社員教育だ。
正直言ってものすご~く、大変!!!
ダイエットの必要などなくて
痩せたければ社員教育に真剣になれば
すぐに痩せられるほど
膨大なエネルギーを要する。
でも、悩みながら涙しながら
そして、問題を一つ一つ乗り越えながら
社員と私が、心をしっかり結んでいく、
私の成長とともに社員を遂げ、
同時に会社も成長し、
私達の力と笑顔が本物になっていく
それが楽しくて楽しくて。
社員がロボットで無くてよかったと思う。
命ある、感情ある人間でよかったと思う。
そして、人間集団との真剣に関わることを
生業にできた自分は幸せだとつくづく思う。
彼らをして信頼に足る、指導に足る自分になりたいから
私自身も、自分と向き合うこと、
さらに質の高い勉強に挑戦すること、
色々な難題に挑戦する勇気が出る。
「植樹」に自分の心がわき躍った時
私は命が好きだと思った。
ホッピー第3創業。
製品も、社員も、本物の、
そして豊かな命にあふれる
ホッピー工場へ、ホッピー社へ。
さらに将来は工場も本社も”木”に守られた
工場に、本社へ・・・。
目指すは200年続く企業。
私の力に合わせて、
社員の力もまだまだのホッピー社だけれど
何があっても決してへこたれない、あきらめない。
ハードもソフトも心豊かな命あふれるホッピー社へ
愛される、信頼いただけるホッピー社へと
変化を続けていく。
投稿者: wpi 日時: 2008年10月 5日 13:13
2008年10月 5日
10月5日(日)晴れ
先日、「緑の東京シンポジウム」なるものに
お招きいただいて
かの有森裕子さんや
木の神様として名高い
植物生態学者の第一人者
宮脇 昭先生らと
トークッションをさせていただいた。
実は、宮脇先生にお会いするのは
これが2度目。
以前、名古屋の漁火会にお邪魔させていただいたとき
お話をうかがっている。
記憶に残るほど、感銘を受けていたわけだ。
そして今回。
やっぱり宮脇先生のお話は楽しかった。
夢を頂いた、わくわくと心が躍った。
「命を守る森を。
どんな天災にも耐えうる本当の森を。
最新の技術で作られた
高速道路も高層ビルも
震災では一瞬にして倒壊する。
でも。根のしっかりした木は、森は
生き残った。
そして、その森が、一本の木が
私達の命を救った」
熱い先生のトークに
私はぐんぐん引き込まれていく。
さらに
「苗から育てていくことで
社員の心も豊かに育つんです」
これが決定打。
採用を通じて、
コミュニケーション力の無い、
心の痩せ細った若者が
多くなっていることを痛感する毎日、
私の心はグッと魅せられた。
「漢字は便利です。
木2本で林、3本で森、
5本植えれば森林になる。
一本の木を植えることに
大したお金はかからないんです」
これだ。
2010年100周年事業は植樹。
工場に根のしっかりとした苗木を
みんなで植えよう。
ホッピースタッフみんなで
苗木から命を守る森を育て、
私達の心も命を愛せる豊かな心に・・・!!!
80歳にして、世界中の現場を飛び回っていらっしゃる先生は
日に焼けた右手を私に差し出してくださった。
「なんでも協力しますよ」
第3世代ホッピー感動工場は
命あふれる、森林工場。
私の胸は、新たな夢で大きくふくらんだ。
暑い夏の日は、近所の方が涼みに来てくださる
そんな工場にしていきたい。
投稿者: wpi 日時: 2008年10月 5日 12:58